修理の方法
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ミンコタ RT55シリーズの修理の仕方
下記手順で修理して破損させても当方は一切感知しないので、そのつもりで。。。全て自己責任にてお願いします。順不同で思いつくまま記載して、後日に写真入りで整理します。中々時間が取れません。
ミンコタの修理の為の分解組付けは、そんなに難しい構造ではないので慣れれば簡単ですが、業者さんを除き、一般ユーザーで2回も3回も分解する方はいないので、余程、機械や電気に強い方を除き分解、組付けは止めた方が無難でしょうというのが私の持論で、私は一言も簡単と言っていないのですが。。。(笑)業者さんからもよく似た情報がはいるのですが。。。どこの誰でしょうか?自分が出来たから、と言って慣れれば誰でもできますよ!と言うのは少し横柄な考えですね!メカに弱い方はいくらでもいますので。。。マッ!私には誰でも関係無いのですが、無責任な事は余り言ってほしくないですね!私の仕事が増えるので。。。(笑)簡単と言えども、いろんな箇所にて分解時のコツ、組み付け時のコツなどがあります。私も当初は何度も何度も失敗した記憶があります。ぶつけてシャフトにヒビが入り、モーター内部に海水が侵入したので全部品交換、シール関係も全て組付けたのですが1回目から原因不明の海水が再度侵入し、また、最初から新品の部品交換です。20年程前の事ですが、時間もお金も随分使いましたし、この時ばかりは泣けてきましたが、人間は失敗して成長していくので。。。(笑)
と言う事で私のように失敗しても自分の物にしたいマニア会員の方は修理方法、部品の供給等全ての面で協力しますので一度トライしてみますか。。。?(笑)トオルさんも何でも分解組付けできますし、トオルさんの友人の骨屋さんも何でもできますというか、執念で何でも自分の物としてしまうすごい方ですね!私も感心させられました。
モーター台座のロックが固くて外れない
左右の台座の2本のボルトを緩めて、ヘッド部方向のシャフトを数回押し下げてなじみを付けてからボルトを締め付けて軽くなる事もありますので一度挑戦してみてください。
①ロック、アンロックは固くて正常ですが、製造側も脱落を恐れて固くしているようです。
1.ロック解除の時はロックレバーを押す時は全体重をかけるつもりで一気に力をかけます。
2.ロックの時は船体に固定しないと引っ張ってもロックさせることは固くてできないので垂直に立ててサーボケース(四角いBox)を上から一気に力をかけてロックさせます。
3.この時、室内では床に傷が付くので雑誌等をおいてください。
外のコンクリートではモーター側に傷がつくので同様にしてください。
4.船体取付後はヘッド部の方のシャフトを下側へ数回押してやると軽くなります。
それでもNGの時は足でモーターのペラと反対側(右側)シャフトに近い方を足でコンコンと押してください。
5.ペラ側を押すと内部の長いスルーボルトが折れたりるかも知れないので注意してください。過去に折れた経験はありませんが、可能性としてはあります。
6.ロックさせる時は台座に当ててから、シャフトを押し下げ気味に一気に引張ってください。
7.使用している間に摩耗により多少緩くなりますが、初期はどうしても固いです。
8.固いからと言ってヘッド部を手でたたくと高価な電子基板が壊れる可能性があるので絶対に止めてください。
<ご参考>
販売側の立場としては絶対にやってはダメですと言いたい所ですが、これは原則論でして、余り推奨していないというか、自己責任にてお願いしています。どうしても固い時は、台座をペーパーで少し削るしか方法はありません。(硬くてペーパーでは削れないと思いますが。。。)台座を少し削ってもロックレバーがかかっていれば、ダラダラに削らない限り脱落することは無いと思います。ただし、ロックレバーがかかっていなくて、脱落した事例はありますので、ロックが確実にかかっているか確認してから走行するようにしてください。時々、このような質問がありますが、購入すれば貴方の所有物ですので、どのように改造されようと自由ですが、すべて自己責任にてお願いします。としか言えない事をご理解ください。緩くなりすぎた時は左右の台座単品の在庫もありますので、ご心配なくです。
00.ヘッド部のメインモーター電源用5.5Sq配線
USA完成品はシャフト内のメインモーター用配線が下記写真のようにプラス、マイナスの配線をねじってギボシ端子接続になっています。この状態でメインモーターに海水侵入して取り外した時にヘッド部に海水が入りバッテリ接続した時に短絡炎上した事例がありましたので必ず左右に分離してください。私は1件でも発生した不具合は全て対策していますので、ご安心ください。
この時にギボシ端子が錆びていればギボシ端子を交換します。配線の素線が黒く変色していれば5.5Sq配線も交換した方が良いでしょう。
下記の様に左右に分けて配線してください。また、シャフトはシリコンにてふさいで防水処理をしてください。万一メインモーターに海水侵入しても高価なIP基板や配線の短絡防止になります。
01.アーマチュアコイルのベアリングの外し方
このベアリングはアーマチュアシャフトに圧入されているので簡単には抜けないので写真のSST(特殊工具)を使用するのですが、こんな物は何度も分解組付けする私や業者が持つべき物で一般の方が購入する必要は全くありません。私もプライヤーで外すのが馴れていますので、SSTの必要性は無いのですがあれば便利で簡単に抜けるというだけです。
*ベアリングの交換は海水侵入時以外は不要です。私も6年間、会員の為に摩耗状況の確認をしてきましたが、全く問題有りませんでした。ベアリングを手で回して、ゴロゴロ感が無ければOKです。そんなに高価な物ではないので、ご自由にどうぞ!
*用意する物・・・プライヤ、ハンマ、小さな木片or新聞紙
①コイルはベアリングをしたにして木の上に垂直に立てて下さい。
②二人作業で子供でも奥様でもコイルを両手でしっかり持たせて下さい。
③プライヤをシャフトの経より大きくなるように木片を挟んで下さい。
④ベアリングの上にプライヤをあてて、少し強めに抜く方向に上から叩きます。
⑤ベアリングは壊れても良いので、シャフトに傷を付けないように叩いて下さい。
⑥傷防止の為プライヤとシャフトにビニールテープを巻いた方が良いかな。。。
*バイスに横に挟んで水平にたたくとシャフトごと、抜けるので絶対に止めてね!(笑)
02.アーマチュアコイルのベアリング圧入の仕方
皆さんが使用するのは1回のみなので、どこかの木片で9mmの穴を開けて使い捨てでOKでしょう。ベアリングの外径約22mmなのでホームセンターに売っている25mmの短い丸棒に穴を開けるのが良いかな!
反対に考えれば捨てるような少し厚めの木材、角材にシャフトが入るような9mmの穴を開けてベアリングを置き、その上からアーマチュアシャフトを置いて上からハンマーでコンコンとたたいて挿入する事も可能ですね!方法論としてはイロイロあるかと思います。
03.コミュテータ(整流子)の磨き方
電気用語はどうでも良くて、ブラシの当たる所の事です。1000番位の目の細かいペーパーでクルクルと廻せばピカピカになります。その時に溝にカスが残るのでカッターの背で掃除してやればきれいになります。
03.メインモータ分解、組付けの仕方
ハリスが絡んで中に入ったかな?と何か気になる事、不安な事が無い限り「定期点検」とか言って分解しない方がGoodです。定期点検として毎年分解組付けしていると、合わせ面等にズレが生じて、シール、パッキンを新品交換しても海水侵入の恐れが有ります。私は2回経験してから定期点検は全面中止しています。私の6年間の経験と実験では通常使用ではベアリングもブラシも、ほとんど故障、摩耗はありませんでした。
分解時はエンドプレートを外してから、アーマチュアコイルシャフトを引き抜くとセンターケースも磁石の力でくっついて抜けてきます。
組付けるときは多少のコツがいります。
この時は滑り止めに園芸用の手袋かゴム手袋をしてくださいね。磁石の力は意外に強くて素手では手を挟む事もあるので注意してくださいね。
①アーマチュアコイルを細いマイナスドラーバーでブラシを広げながら挿入します。
②センターケースの-印をフインに合わせてください。シャフト内の配線を交換した時はプラスが-印側、下側になっている事を確認ください。そうでないとモーターは逆回転します。左回転が正規なので速度は最低にして確認くださいね。
③センターケースをアーマチュアに上から挿入する時にアーマチュアを反対の指で押さえながら挿入します。抑え方が緩いとアーマチュアが飛び出てきますので注意してください。
④その後、-印を微調整してフインに合わせます。
<注意事項-1>
2017年位から-印の刻印が無い事が多いのでセンターケースを外した時にマジックで印をつけておくと良いでしょう。ブラシケースで隠れる場所の表側でもOKですし、私は裏側に印をつけています。
<注意事項-2>
2015年位からモーターを分解して組付けるとガスケット、Oリングを交換しても部品の精度不良により海水侵入という不具合が発生しました。そこで分解組付け時は①ガスケットの裏にシリコンを薄く塗布する。②センターケースのガスケット面にもシリコンを薄く塗布する。③センターケースとブラシケースの間にシリコンを塗布する。余り多く塗布すると抜けなくなるので注意してください。④念の為にセンターケースとエンドプレートの間にもシリコンを塗布する。➄スルーボルトとOリングにも内側からシリコンを塗布する。⑥スルーボルトの外側にもシリコンを塗布する。私は1件でも発生した不具合は全ての対策を実施しています。この対策以降1件も発生していませんが、シャフトにラインが噛みこんだ時にシール部から海水侵入する事が多々ありますが、これの対策はできません。
04.シャフト交換の仕方
①コイルコードも交換するのですか?・・・交換しません。再利用します。
48”から60”のシャフト交換にコイルコードは少し無理があると考えましたが、実験結果では48”のコイルコードで60”シャフトに交換しても、何も問題は発生しませんでしたので、わざわざ60”コイルコードを購入交換する必要は全くありません。コイルコードの交換は内部断線のみで良いでしょう!しかも一番安価な48”でOKです。(48”と54”は共通部品です)60”コイルコードは水中に降ろした時に長い分だけドクロを巻くので、余り望ましくないようですね。
②シャフト内の電源ケーブルも交換するのですか?・・・交換しません。再利用します。
交換するのであればUSA製品でなくてJPN製の5.5Sqケーブルに交換した方が良いでしょう。USA製品は素線が黒く変色してきて抵抗が大きくなり電圧降下による誤動作や発熱溶損の可能性が高くなります。日本製でも5~6年使用した物は変色を確認して黒くなってきたものは交換した方が良いでしょう。
③ブラシケースも交換するのですか?・・・交換しません。再利用します。
*これはマニア用なので、普通は一緒に購入交換した方が楽で簡単です。
1.加熱方式 ・・・ これは素人がやってはいけません。専門業者のみ可能
過去にシャフト交換が簡単だという方がみえたそうで、私は信用しないように掲載しましたし、業者さんも怒っていましたが、これが一番面倒な作業になります。ホームセンターで売っているカートリッジ式のガストーチでは温度が上がらずに約に立ちません。塗装が熱でこげて真っ黒になり、海水対応した塗装何て素人ではまず、無理です。私もできません。ラッカー塗装では即剥がれてきます。ネジの燃えカスを取るのも大変な作業です。この作業を簡単と言われれば社長さんは激怒したそうですが店長は・・・だそうです!HPやブログだからといって余り無責任な事を記載されると人間性を疑いますね!ですから私を含むガスや塗装の素人は止めた方が無難というか、やってはいけません。私は自分のエレキを2台この方法で交換しましましたが、とても商品価値は有りませんでした。私が使用するのは何でも良いのですが、とても販売できる物にはなりませんでした。
2.シャフト切断ハツリ方式
これも結構大変な作業です。ブラシケースの5.0mm位上を切断します。シャフトは再利用できませんので更に1/2に切断して廃棄処分です。大きなバイスにはさんでミノ、マイナスドライバー、彫刻刀等を使い分けてコンコンとハンマーでたたいて少しずつカーボン素材をハツッていきます。私も最初の頃は自分で実施していましたが、カーボンくずが体に付着するとイガイガしてかゆくて、やりたくない作業の一つですね!本当にコンのいる作業で馴れないと腕がつったりする方もいました。(笑)
④ブラシケースとシャフトの接着はロックタイトをを使用します。
私はたまたま271を持っていただけで高強度の262以上の物であれば何でも良いでしょう!この接着剤が結構高価なので、シャフト交換や修理と言っても1回のみの交換であれば、もったいないですね!技術力のある業者さんにお願いした方が最適な判断ですね!何回も言いますが普通のユーザーでシャフト交換を2回した方は、まずいないので。。。マニアの方はご自由にどうぞ!(笑)
05.ブラシケースの分解組付けの仕方
07.サーボモータケース分解清掃の仕方
左右のハンドル機能が動作しなくなるとサーボモーターの錆を疑います。当初は分解前に白黒の配線に12Vを供給して判断していたのですが、配線の内部断線や接触不良、モーターの半田付け不良等イロイロな原因がありましたが、ほとんどがサーボモーターの錆が原因でした。
・サーボケース内部の塩分の固着 ・サーボモータ本体の錆
・全てのギヤ関係を分解、グリスを落として、きれいに清掃して真水洗浄します。
・内部ギヤのシャフトも錆びているのでペーパーできれいに錆落としをしてください。
・エアーガンがあれば良いのですが、そんな物は無いので天日干しで乾燥させます。
・ギヤモーターを組み付けてグリスをしっかりと塗布します。モターを回転させるとグリスが行き渡ります。シャフトの太さが異なるのでギヤの誤組付けは無いですが少しコツが要ります。感、コツ等のノウハウを記載するのは難しいですね!(笑)
(注)サーボモータとは左右の回転をさせるハンドル機能のモータの事を言います。ラジコンの例にあるように本来の高級なサーボモータとは異なります。メインモーターと区別しやすいので便宜上サーボモーターと言っているだけです。
正式名称は#43 2307050 モータードライブハウジングですが、判りにくいですね。
06.センターハウジングの塗装剥がれ修理方法
<2016.11更新> 新規修理方法掲載については後日、会員専用コーナーに移行します。
センターハウジングはモーターレストの摩擦により下記写真のように使用頻度にもよりますが塗装剥がれが発生してくるようです。ブツブツはご自分で塗装されたようですが、即剥がれたという事で、今回モーター分解のついでに塗装修正しました。素人判断でラッカー塗装やタッチアップペイントを使用してはいけません。専用の塗料を使用してください。この修理にはパテ塗布、塗装、乾燥作業を3回実施するので3日必要ですし雨天は実施しません。今回は内部は錆びの発生が無くて非常にきれいな状態でしたので本人の希望により実施しましたが、程度にもよりますが内部が錆びている時は新品交換を推奨しています。3日もかけて、こんな事していたら採算は合いませんが、仕方が無いですね。
1.ワイヤブラシとペーパーで削ります。 2.パテを塗布します。
3.1回の塗装では透けて見えます。 4.再度パテを塗布して塗装します。
5.上記を3回繰り返します。きれいになりました。6.天日干しして乾燥させます。
修理事例 #01
修理の場合も作業工程をきめ細かく写真に取りPDF変換して送付しています。今回の事例は8年程前の青森の方と記憶していますが、私も未経験の不具合でしたので興味があり無料修理でした。サーボモ-ターの修理は大変な作業ですので、RT55APで一番高価な修理と想像します。この方は修理代金を支払いたいと言われましたが丁重にお断りした所、それでは申し訳無いと言われて修理完了時と一番の旬の時のホタテ貝を半年後に2回に分けて、たくさん送付頂きました。ありがたい事ですね!
<修理工程の事例です>下記URL参照ください。
http://usa-minnkota.lolipop.jp/swfu/d/auto_NnTNMs.pdf